GPS(グローバルポジショニングシステム)を使わない探偵は、今の時代では一人もいないと言い切れます。
なぜなら、これほど浮気調査に革命をもたらしたアイテムは過去にも存在せず、探偵たちにとってGPSは無くてはならない存在になっているからです。
その大きな変化は何も探偵事務所にだけもたらされているわけではありません。
探偵でなくとも、自分で浮気調査を行う人間にとってもGPSは手軽で高性能な浮気調査用の機材として活用されており、今この瞬間にも日本のGPS衛星には、ルート検索をする人々だけでなく、浮気調査を目的とした位置情報法検索のリクエストが頻繁に届いています。
しかし、これから浮気調査をする人の中にはGPSをどのように自分の調査に活用していいのかわからない人もいるでしょう。
幾ら手軽になったとはいえ、ハイテク機器であることに代わりはないGPSは機械に弱い人には少しわかりにくい道具かもしれません。
そこで、この記事では浮気調査におけるGPSの使い方と共に、使用上の注意点についても詳しく説明します。
目次
GPSでどんな事がわかるのか
GPSを使った浮気調査では、相手の移動ルートがわかります。
具体的にいえば、GPSで監視する相手がいつ、どんなルートを使い、どこに立ち寄っていたのかがわかるのです。
GPSは衛星を使い、使用者の緯度と経度を誤差200メートルの範囲で割り出すことが可能です。
地下駐車場やトンネルなどでは良く100メートルほどの誤差がでてしまいますが、そうではない地域なら20~30メートル以内。Wi-Fi環境下なら建物の中でも誤差数メートルで正確な位置情報を割り出すことが可能な高度な機材です。
ただ、いったい相手の移動ルートを知ることがどうして浮気の証拠を手に入れることになるのか、すこし難しいかもしれませんので、その点について詳しく解説します。
ラブホテルに立ち寄った証拠になる
GPSを設置した相手が、一定時間移動を止めていた場所がラブホテルだった時、それは浮気の証拠として十分活用できます。
ラブホテルに滞在するということは、当然異性との性交渉があったことを意味します。
それも時間が長ければ長いほど証拠として価値の高いものとなるので、GPS調査をするならラブホテルの位置について必ず確認し、手に入れた位置情報と照らし合わせる作業が必要です。
また、ラブホテルの場合は滞在時間がとても重要になります。
もし1時間半までの間にホテルから出ててしまうと、具合が悪いから立ち寄っただけという言い訳をされるかもしれません。
「そんなわけあるか!」と言いたくなるでしょうが、事実、裁判でも滞在時間が短かったがゆえに不貞行為の証拠として採用されなかったケースもあります。
不貞行為を立証するなら、最低でも1時間半から2時間以上の滞在時間が必要です。
位置情報だけでなく、滞在した時間も目を通して記録しておきましょう。
浮気相手の自宅に立ち寄った証拠になる
位置情報を見た時、相手がみしらぬ住宅街で足を止めていた場合、それは浮気相手の自宅にいた証拠になるかもしれません。
浮気相手の自宅にいるなら、そこでも必ず性交渉があるはずです。
となれば、不貞行為の証拠になりえますし、ここでも滞在時間が長いほうが証拠としての効果を発揮します。
ただ、いくら用もないはずの住宅街に出向いていたとはいえ、そこが浮気相手の自宅だという別の証拠が必要になります。
そのためには、位置情報が定期的に示すマンションやアパートでの張り込みが必要になるでしょう。
ここまでくると、貴方一人の力では手に負えないかもしれません。
レンタカーなどを借りて自分で張り込みを行うのも良いですが、できればプロである探偵事務所に調査を依頼しましょう。
浮気相手とのデートがわかる
仕事だといっていたはずの日、監視中の夫や妻のGPS座標が観光地などをまわっていたら、それは浮気相手とのデートだと推測できます。
本来、このようなことは探偵事務所に依頼し、尾行や張り込みによってはじめてわかることですが、GPSを使えば、実際に尾行をしなくとも行き先から浮気相手と接触しているかどうかもわかるのです。
しかし、これは浮気を推測するデータでしかなく、推測しえる証拠としては少し弱いです。
証拠として慰謝料請求を行うなら、上記のラブホテルへの滞在や浮気相手の自宅に立ち寄った様子なども踏まえて使うのが良いでしょう。
浮気相手との密会場所を自分で抑えることができる
GPSをリアルタイムで監視中、浮気相手と接触していると判断したら、データが示す住所に行くことで、貴方自身が直に浮気現場を取り押さえることが可能です。
こうしたことも、本来なら浮気相手の自宅をあらかじめ知っているか、探偵に張り付かせていなければ不可能なことでしたが、GPSの登場により貴方一人でも現場を抑えることが可能になっています。
ただし、GPSはあくまで大よその住所を示すものであり、正確性に関してはあえて低い設定でシステムが組まれています。
そのため、もしもとある住所地を指示していたとしても、対象者はその場所におらず、隣の建物に居る可能性は十分にあります。
また、GPSはロガータイプでもない限り、標高について知ることができないため、対象者が居るマンションやホテルはわかっても、何階の部屋かまでは判別できません。
それに、マンションなどに勝手に入ることは住居不法侵入になりますし、それはホテルでも同じことです。
もし現場に行きたければ、商業施設や公園など、誰でも立ち入ることがで、目視で本人を見つけやすい公の場所にいる時にしたほうが良いでしょう。
GPS調査が向いているターゲットとは
GPS調査は誰にでも行えるものではありません。
浮気調査の手法として今や完璧に確率されたGPS調査ですが、探偵も全てのターゲットに対してGPSを使うわけではありません。
なぜなら、GPS調査は対象者によって可能な場合とそうでない場合があるのです。
これに関しては、設置のために使うGPSの性能も大きくかかわってきますが、今回はGPSを設置しやすいターゲットについて知ってもらうため、使うGPSはリアルタイム追跡が可能なボックスタイプとします。
常に車で動く相手
GPSを最も設置しやすい相手は、何をするにも常に車で動く相手です。
GPSは携帯電話についているものや、カーナビゲーションシステムに組み込まれているものを思い浮かべる人も多いですが、実際に浮気調査で使われるのはボックス型のリアルタイムGPSです。
ボックス型のGPSはそれほど小さくはありません。
サイズはタバコの箱ほどであり、さらに小型化したものもありますが、ある程度の大きさがなければ現在は扱いが難しいのです。
そのため、車のように隙間が多くGPSを隠しやすい乗り物に乗って移動するターゲットに使用するのが一般的となっています。
さらに、ターゲットが運転する車によっても向き不向きが存在します。
最新型の車で、欧州車(アウディ等)の場合はもっともGPSが設置しずらい車となっており、反対に国産やアメリカの旧車ほど設置が簡単になっています。
その理由は、ボディ下部にあります。
GPSは通常、車のボディの下部に設置します。
最も多いのはタイヤ周りであり、続いてバンパー、最後にドライブシャフト周辺です。
こういった場所は金属が剥き出してあり、マグネット式のボックスを設置しやすく、なおかつ車の下側を一見したぐらいではわからないため、車検に出しても気が付かれないことが多いです。
しかし、欧州車は早い時期からボディ下部のパーツ類を露出せず、全てパネルで覆ってしまっているのです。
その傾向は最近の国産車にも出てきており、マツダ車を筆頭にボディ下部を露出させない仕様になっています。
こうなるとGPS端末を設置する場所が殆どなく、設置できたとしても車の下をのぞけば丸見えです。
唯一マフラー側は覆われていないことが多いですが、マフラー付近は高熱を発するためGPSの位置座標が狂いやすく、機器本体も故障しやすいです。
バンパーの裏側という手もありますが、こちらも最近はプラスティックパーツが使われておりマグネットでの脱着は不可能です。
よって、浮気調査のためにもっとも設置しやすいのは、国産やアメリカ車の中古車で、ボディ下部の隙間が多い車となるわけです。
車への興味関心がない人
たとえ普段から車を乗っていたとしても、探偵は車いじりを趣味としている人間にはGPS端末を設置しません。
その理由は、車の点検修理を自分で行ってしまうため、GPSを自分で見つけてしまう可能性が高いからです。
車の内側にGPSを仕掛けても、車内を頻繁に清掃する可能性が高いので設置は控えます。
車の下側のほうが発見率は低いですが、やはり車を修理、もしくは改造するさいに下回りを見るため、GPSの設置は控えます。
理想的なのは、車を普段から使っているが、車には詳しくない人です。
こういった人間なら、車内清掃は時折行う程度であり、車の修理は全て整備士におまかせ。改造などもっての他であり、車に設置されたGPSに気が付くことはありません。
大型のバックを普段から持ち歩く職業人
車を持っていない人間でもGPSを設置することが可能です。
それは、仕事上の理由により、普段から大型のバックを持ち歩く機会が多い人達です。
出張が多いサラリーマンなどはキャリーバックを。
カメラマンなら大型のカメラバックを、他にも普段から大型のバックを持ち歩く人は沢山います。
その人が使用しているバックの中にも、実はGPS端末を仕掛けることが可能です。
バッテリーの都合上、現在の技術ではあまりに小型化したGPSは1日で電力が尽きてしまいます。
したがって、小型のスマートフォン程度にまでサイズダウンされた薄型のGPSなら、薄型のキャリーバックの内側に仕掛けることも可能。
同じ要領で、隙間の多い大型のバックにも薄型のGPS端末を仕掛けることが可能です。
ただし、バックのポケットに入れる程度は必ず浮気調査のために仕掛けらたGPSに気が付いてしまいます。
やるとすれば、バックの内張りに仕掛けるしかなく、器物破損になる可能性もあるので、貴方のバックを貸すかプレゼントするというていでGPSを仕込んだバックを渡すのが良いでしょう。
GPSの浮気調査でお勧めの機器は?
浮気調査で探偵事務所が使っているGPSはおおまかにわけて「リアルタイム型」と「ロガー型」の二つです。
一方、それが普通の人たちとなると、上の二つに「スマートフォンのGPS」が加わってきます。
どの手法でも相手の位置情報を知ることができますが、知る速度や設置方法、そして浮気調査を行うための費用に大きな違いがでます。
それぞれの特徴を知り、自分の場合にはどんなGPSが良いのか検討してみましょう。
リアルタイム型を利用する
リアルタイム型のGPSは探偵業界では最も多く使われているモデルです。
リアルタイム型GPSとは、GPS機器を設置した車や人物の現在地を誤差30秒~3分程度で知らせてくれるタイプのGPS端末です。
このモデルの利点は、離れた位置から現在の対象者の位置を知ることができ、なおかつその移動ルートまで詳細に知ることができます。
尾行や張り込みに最適なGPS端末
探偵の場合、リアルタイム型を好むのは離れた位置からターゲットを監視しつつ尾行や張り込みが行えるからです。
尾行や張り込みの目的は、最終的にはターゲットと浮気相手が接触し、不貞行為を行う瞬間をとらえるのが目的です。
しかし、その重要な場面のまえに尾行が発覚してしまえばあとの祭り。
そのリスクを軽減するために、調査開始時には対象者のうしろにつかず、設置したリアルタイム型GPS端末を使って離れた距離から尾行を行うのです。
この時、離れる距離は1kmを越えることも多いですが、それでもGPSでリアルタイムに相手の行き先を知れるので、安全に相手のあとを追うことが可能です。
その後、相手の移動が止まったらその場所に向かって周囲を確認。
これを繰り返し、浮気相手との接触があればそのまま本格的な尾行を開始します。
GPSはただ相手の位置を調べるだけでなく、尾行や張り込みを駆使することでその本領を発揮します。
ただし、尾行や張り込みの経験もなく、ターゲットに顔の割れている夫や妻が尾行や張り込みをするのは控えたほうが良いでしょう。
対象者が浮気相手と出会う瞬間がわかる
リアルタイム型はインターネットを介して、自宅にいながらでも対象者の現在地を知ることができます。
この利点を利用し、現在地を定期的にみながら、対象者が浮気相手と接触したと思われたタイミングを確認したら、その住所地に向かって現地を確認するという方法がとれます。
この手法は探偵事務所も良くつかいますし、実際に尾行を行うことが殆どないので料金も格安で請けられるプランです。
ただ、この方法は何も探偵だけでなくとも使える方法です。
尾行をする必要がないので事故にあう可能性もないですし、車のある位置を確認する程度なら調査が発覚するリスクも少ないので、探偵でなくとも行うことが可能です。
ただ、ここでもあなたの顔がバレる可能性があるので、無理をして店の中などに入ってはいけません。
また、そこがラブホテルだとしたら、絶対にホテルに乗り込んでもいけません。
それだけで警察沙汰になりますし、昔ならいざしらず、現在ではまずホテルの従業員が部屋を教えることはありません。
もし、そこがラブホテルなら、車を確認したあとにホテルの外で待機して車がでてくるのを待ちましょう。
車でない場合も同じく、ホテルの敷地の外でまつのが基本です。
浮気の現場を抑えるのはかまいませんが、絶対に余計なトラブルを起こさず、ただ相手に浮気を認めさせ、できれば浮気相手の連絡先などを教えてもらいましょう。
使いすぎるとバッテリー消費が早い
リアルタイム型の欠点はバッテリー消費の速さです。
位置情報を検索するためにGPS端末が電力を消費してしまうため、30秒や1分おきに位置情報を検索しているとあっという間にGPS端末が使えなくなってしまいます。
リアルタイム型のGPSは車に設置することが多いですが、設置位置や車の置き場によっては簡単には回収できません。
もし回収するタイミングが少ないなら、検索回数はなるべく控えておき、定時検索の感覚も最低1時間は開けておくことをおすすめします。
ロガー型を利用する
GPSロガー型とは、GPSの位置座標を端末本体に記録するタイプのGPS端末です。
リアルタイムGPSとは違い、通信回線を使用することができないので現在地を知るためには本体を回収しなければなりません。
しかし、機能がシンプルなぶん小型かつ高性能であり、防水、耐圧性能が高いタイプが多いです。
また、高度計が組み込まれているタイプがあり、ビルの何階にいたのかも調べることが可能です。
値段が安い
GPSロガーは大変安価で手に入ります。
安いものなら3~5000円程で売られており、しかもインターネットだけでなく、お近くの家電量販店やアウトドアショップでも手に入れることができます。
リアルタイム型は専門店が自作しているため当然高価であり、購入するためには最低でも3万円以上の予算が必要です。
しかし、ロガー型なら手軽に購入できるので、ためしにGPSを使って浮気調査をしてみたいという人にもおすすめです。
GPSを回収しないと位置情報が見れない
GPSロガーの最大の欠点は、位置情報を調べるためには端末を回収するしかないことです。
この弱点は探偵事務所にとっては致命的であるため、多くの探偵事務所はロガーではなくリアルタイム型GSP端末を使っています。
しかし、貴方は恐らく探偵ではなく、尾行も張り込みも必要ではありません。
また、ターゲットと同じ屋根の下に暮らしており、車の鍵も手に入れれば、持ち歩くバックにもすぐに手がのびるはず。
それなら、リアルタイム型でなくとも、GPSロガーを使うことで十分浮気調査を行うことは可能です。
小型軽量
ロガータ型のGPS最大の利点は、やはりその小ささです。
設置位置を選ぶことなく使えるため、車を相手にせずとも、バックの隙間などに埋め込むことが可能です。
しかもただ小さいだけでなく、重量も軽いです。
設置しても気が付かれにくいので、使い勝手は抜群です。
バッテリーの持ちが良い
必要最小限の機能しか搭載されていないぶん、ロガー型GPSはバッテリーをさほど消費しません。
リアルタイム型の場合、最悪2~3日でバッテリーが尽きてしまうこともありますが、ロガー型の場合はそれよりもはるかにバッテリーがもちます。
現在地の検索回数(ポイント取得)を減らすことでさらにバッテリーを節約することができるため、あえて検索の感覚をあけることで長期間にわたり位置データを取り続けることが可能です。
高度も調べることができる
GPSロガーは良く登山などで自分が歩いたルートを調べるために使われます。
そのため、位置情報だけでなく高度に関する情報も記録するものがありますが、この測定精度を使いビルやマンションのどの階にいたのかも調べることができます。
建物の回数を調べるためには、高度と位置表示された地図の標高を照らし合わせる必要があります。
携帯のGPSアプリを利用する
GPSは今や特殊なシステムではなく、誰もが手軽に、しかも日常的に使うシステムになりました。
そうなったのは、やはりスマートフォンの普及が一番の原因でしょう。
私達が普段から利用しているスマートフォンにはGPSを利用する様々なアプリが入っています。
その中には、浮気調査に利用できるGPSアプリもあります。
そのアプリを使うことで、自分のスマートフォンを即席のGPS端末にすることもできれば、相手のスマートフォンをGPS端末にすることも可能なのです。
自分のスマートフォンをGPS端末化する
スマートフォンのGPS機能を使えば、自分のスマートフォンを即席のGPS端末にすることも可能です。
自分のスマートフォンをGPS化する場合は、基本的にはスマートフォンメーカーやOS提供元が出している自分のスマートフォンの現在地を探すためのアプリを使うことで、PCや別のスマートフォン、タブレットから自分のスマートフォンの現在地を調べることが可能になります。
ただし、自分のスマートフォンを端末として使う場合、当然スマートフォンを一時的に使えなくなります。
できれば2台契約をしておくか、古いスマートフォンに格安SIMを入れるなど工夫してください。
相手のスマートフォンをGPS端末化する
相手のスマートフォンも、アプリを使えば簡単にGPS化できてしまいます。
相手のスマートフォンをGPS化する場合、防犯用のセキュリティアプリを使うのが一般的ですが、中には浮気調査専用ともいうべき非公認のSPYアプリも存在します。
ただし、相手のスマートフォンにアプリを勝手に導入してGPS調査を行うことは法律で禁じられています。
相手を騙してアプリをインストールさせるのも同じく違法です。
後に詳しく解説しますが、できることなら避けるべき浮気調査の方法だということは覚えておきましょう。
GPSをレンタルする
リアルタイム型のGPSはとても高価な商品なので、レンタルで使うのが今のトレンドです。
前述の通り、リアルタイム型は専門家が自作したオリジナルの商品であり、市販されているものでも3~5万円を切るものは殆どありません。
しかし、浮気調査のためにそれだけ高価な商品を購入するのは気が引けるというもの。
そこで、GPSを販売する各ショップではGPSレンタルサービスを行い、浮気調査などの行動把握の目的のために日数性で貸し出しています。
レンタルで利用する場合には、小型高性能のプロGPSと呼ばれる機種がお勧めです。
また、リアルタイム型GPSはセキュリティ関連会社からもレンタルが行われています。
浮気調査専用のGPSではありませんが、車に設置したりバックに忍ばせられるようなタイプもあり、価格も安めなので検討してみると良いでしょう。
GPS専門会社のレンタルGPS
浮気調査を行うなら、まずはGPS専門会社のレンタルGPSを検討してみましょう。
浮気調査を行うことを念頭に作られているリアルタイム型GPSを借りることができるため、探偵事務所が使っているものとほぼ同タイプの端末を使うことができます。
位置検索は最低でも1分おきに検索が可能であり、Googleマップと連動してルートを表示してくれる機能が付いているものも多いです。
ただ、価格帯はセキュリティ会社のものよりも若干高めです。
機能が充実しているぶん当然かもしれませんが、予算と相談しながら決めてください。
セキュリティ会社のGPS端末
大手セキュリティ会社は、どこも車両盗難用GPSやお子さんや老人の見守りようGPS端末を貸し出しています。
中でも大手セキュリティ会社として古くから有名なセコムは、昔から制度の高い車両用GPS端末を貸し出しており、現在のようにGPSが普及する前は探偵事務所でも利用者が多い会社でした。
ただし、大手セキュリティ会社などから貸し出されるGPS端末は細かい設定ができません。
検索はリアルタイムで行うことができますが、時間を設定して現在地を見ることができないものが多いので、レンタル前にサイトを確認することをおすすめします。
しかし、専門会社に比べれば料金は安めでああり、月々2000円程度で端末を借りることができます。
長期間にわたってGPSを使うなら当然セキュリティ会社の端末のほうが安く借りることができるので、1ヵ月以上の調査ならセキュリティ会社の端末をおすすめします。
GPSの違法性について
残念ながら、GPS端末を利用した浮気調査はかなり違法性が高いものです。
なら探偵事務所はどうしてGPSを使って浮気調査ができるのか?
それは探偵事務所はGPS調査にかかわる法律を学んでおり、違法性が高い調査手法は避けているからです。
中でも、スマートフォンを使ったGPS調査は殆どの調査が違法となるため、探偵事務所では行っていません。
他のGPS調査もかなり違法性が高い手法があるので、実際にGPSを使った浮気調査を行う前に確認しておきましょう。
不正電磁的記録共用罪
GPSアプリをスマートフォンに不正な方法でインストールすると、不正電磁的記録共用の罪に問われます。
これは、調査をしたい相手のスマートフォンをGPS端末化しようとした場合に必ず抵触します。
また、最近はこの法律により多くの逮捕者もでています。
浮気調査のためとはいえ、この法律に抵触するのはあまりにも危険なので、相手のスマートフォンにGPSアプリを黙って導入するのは止めましょう。
不正アクセス禁止法違反
相手のスマートフォンを勝手に操作し、パスワードやIDを使ってログインすると不正アクセス禁止法違反となります。
これもスマートフォンでにGPSアプリをインストールする際に抵触する違法行為です。
相手の了承を得ていればいいですが、もし得ていないならアプリをインストールするのは諦めましょう。
住居不法侵入
浮気調査のためにGPSを設置するため、相手の敷地内に不法に侵入した場合、住居不法侵入となります。
住居不法侵入は有名ですし、個人宅の敷地にはいるのは誰だってためらいますが、盲点となっているのがマンションやアパートです。
実は、マンションやアパートの敷地内に入ることも同じく住居不法侵入に該当します。
もし別居中の夫や妻の車にGPS端末を仕掛けるためアパートに侵入したら、それも住居不法侵入となりますし、下手をしたら不審者として警察に突き出されてしまいます。
一方、探偵はその場合どのようにGPSを設置しているのかというと、まずは尾行を行い、公の場である商業施設などに立ち寄った隙を見て車にGPSを設置しています。
自宅の場合は当然住居不法侵入とはなりません。
依頼者の許可を得ているので探偵は敷地内に入ることができますし、契約している駐車場も同じです。
器物破損
GPS端末を設置するため、車やバック、そのほか設置のためにものを破壊することは器物破損の罪に問われます。
車の場合はこの罪に問われる可能性が少ないですが、バックなどに仕掛ける場合は器物破損となる場合が多いです。
あらかじめGPSを設置するスペースを作ったバックを渡すならいいですが、本人がすでに自分で購入し所持しているバックにGPSを仕掛けるスペースを作れば、たとえ夫婦だろうと器物破損の罪に問われる可能性があります。
プライバシーの侵害
GPSを使った浮気調査全般にいえるのが、本人のプライバシー領域を侵害する行為だということです。
もし相手が恋人の場合は、このプライバシーの侵害が原因となり慰謝料を請求される可能性があります。
夫婦の場合もプライバシーの侵害であることは間違いありませんが、その目的が不貞行為の証拠を取るためであり、実際に不貞行為があったのなら不貞行為のほうが違法行為として明らかに重いため、プライバシーの侵害で訴えられる可能性も少なければ、そのせいで証拠能力が失われることも殆どありません。
ただし、あまりにも行き過ぎた浮気調査を行っている場合はまったく別問題です。
本人にGPS調査をしていることがバレてしまい、恐怖心を与えた場合も同様にプライバシーの明らかな侵害として慰謝料を請求されたり、離婚原因となることもあります。
お勧めとなるGPSを取り付ける場所
GPSを設置する場合、おすすめなのはやはり車です。
この記事ではバックなどに設置する方法も紹介していますが、やはり設置は難しく、現実的なのは車の下部です。
また、車の内側でもGPSは設置できるので、より具体的な設置場所についてご紹介します。
車の内部に取り付ける
車の内部に取り付ける場合、できるだけ発見されないように助手席の座席の裏側に設置するようにしましょう
リアルタイム型のGPS端末はマグネット式のボックスがセットでついてきます。
これを使ってシート裏側の金属部分にくっつければ、助手席に乗るタイミングで簡単に脱着が可能です。
車の下側に設置する場合
GPS本体を車の下側に設置する場合、おすすめは車の左前輪にあるバンパーの内側です。
前輪のタイヤに近いバンパー部分は、助手席側に位置しており、しかも金属パーツが使われています。
ここもマグネット式でくっつけるのがおすすめで、車に乗り降りするわずかなタイミングでかがみこみ、素早くGPS端末を回収できます。
もし普段から後部座席にのるなら、今度は左の後輪タイヤのバンパー部分がおすすめです。
ただし、気を付けてもらいたいのが、決してタイヤからはねた水やどろが付着しやすい位置につけないことです。
助手席側についているタイヤを正面に見た場合、車の進行方向は左となるので、当然タイヤの右側は水やどろがつきやすくなります。
設置するなら、タイヤの左側。
つまり進行方向がわに設置し、余計な水没を防ぐようにしてください。
GPS調査で注意する事とは
GPSを使って浮気調査をする場合、最も気を付けなくてはならないのは、その証拠は決定的な不貞行為の証拠とならないことです。
残念ながら、GPSで得られたデータがもとで不貞行為の証拠になることはあまりありません。
なぜなら、GPS調査によって得られるのはあくまで「位置情報」であり、浮気相手とあったことも、ラブホテルに二人で入っていたことも証明されたわけではないからです。
いくらもで嘘をつかれてしまう
GPSの位置情報だけでは、相手は簡単に言い訳をしてしまいます。
ラブホテルに滞在していた様子がGPSによって明らかだったとしても、浮気相手と一緒に入った証拠はありません。
もし裁判になり弁護士がつけば、貴方の配偶者はおそらくこんな言い訳をしてくるでしょう。
「具合が悪くて休んでいただけ」
「たしかに異性とはいたが、相手は風俗嬢でお金を払っていたから不貞行為ではない」
「最近のラブホテルのサービスが良いと聞いて試しにはいってみた」
これらの言い訳は一見むりがあるように思えますが、これが裁判となると、裁判官はその反論を覆す証拠をあなたに対して求めてきます。
しかし、貴方の手元にあるのはGPSのデータだけ。
浮気相手と一緒にいたことはやはり証明できず、裁判は長期化。
もしくは不貞行為を立証できずに終わるでしょう。
GPSには誤差がある
記事の冒頭でも説明しましたが、現在民間で使われているGPS端末には最大で200メートルもの誤差が生まれてしまうほど機能が制限されています。
よって、たとえ座標がラブホテルを指していようとも、隣接するレストランに居たと言われればそれまで。
裁判になれば、今度も再び本当にラブホテルにいた別の証拠をあなたが提出することになります。
浮気相手の自宅にいた場合は自分で調べなければならない
もしGPS調査の結果、浮気相手の自宅と思わしきマンションやアパートにいることがわかっても、その詳しい号数や相手の詳細についても調べなければ、慰謝料請求は行うことができません。
かといって、そこまでの調査は貴方だけではまず不可能。
ある程度まで調べたら、最後は探偵事務所に依頼して、浮気相手の情報と決定的な不貞行為の証拠を調べてもらいましょう。
GSPを使った浮気調査は探偵事務所に依頼
以上の通り、GPSを使った浮気調査は大変便利ですが、リスクが高く、しかも決定的な不貞行為の証拠にはなりえません。
探偵としての意見は、GPSを使った浮気調査は、あくまで補助的な役割であり、裁判で相手を黙らせられるような決定的な浮気の証拠はまず手に入りません。
もし貴方が慰謝料請求など、浮気トラブルに関わる法的手続きを望んでいるなら、はじめから探偵事務所に依頼し、GPS調査を含め、より本格的な浮気調査を行ってもらいましょう。
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